2009年11月18日水曜日

科学者参加型コミュニケーション実践グループ(加藤グループ)

科学者参加型コミュニケーション実践グループの研究概要の説明ページを作成しました。
内容については、下記よりお進み下さい。
京都大学 人文科学研究所 / 大学院 生命科学研究科 生命分化学分野 加藤和人研究室のサイトにリンクしています。
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/biosoc/decocis00/decocis-kyoto.htm

2009年11月17日火曜日

学会発表にお越し頂き、ありがとうございました。

15日の科学技術社会論学会で、
「市民と専門家の熟議と協働の手法と組織基盤の開発
:これまでの成果と今後の課題の概要」を報告させて頂きました。
お越し頂いた皆さま、どうもありがとうございました。

今回は、企画中の「統合型pTA会議(仮)」の概略も示され、
いよいよ大詰めに向かっていくとの思いを強く持ちました。
フロアの皆さまから頂いたコメントを生かしながら、
期待と責任を受け止め、進んでいきたいと思います。

2009年11月10日火曜日

11月14日-15日、科学技術社会論学会@早稲田

「科学技術社会論学会第8回年次研究大会・総会」で、
私たちの成果と今後の課題について報告します。
足をお運びいただき、コメントを頂ければ幸いです。

年次研究大会は、下記の通り開催されます。
日程:2009年11月14日(土)-15日(日)
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス
http://jssts.org/content/view/167/33/

研究プロジェクト全体の報告は、
15日(日)の15:00-17:30です。

市民と専門家の熟議と協働の手法と組織基盤の開発
:これまでの成果と今後の課題の概要
オーガナイザー: 平川秀幸(大阪大学)

【発表内容】
「カフェとリサーチの有機的連携の実験
:ママさんカフェ参加者の意見の分析」
(タイトル変更するかも?)
○中川智絵(京都大学)、八木絵香(大阪大学)

「サイエンスカフェに参加した科学者へのインタビュー調査
:iCeMS カフェを事例に」
松田健太郎(京都大学人文科学研究所)

「大阪大学サイエンスショップの取り組み
:市民・学生・大学教員の協働による参加型研究」
小菅雅行(大阪大学)

「市民と専門家の熟議と協働のためのインタフェイス組織設計書案の検討」
髙尾正樹(大阪大学)

ちなみに、サイエンスショップでの教育について、
山内が別のタイミングで発表しています。
14日(土)の13:50-15:20です。

「学びの場としてのサイエンスショップ」
山内保典(大阪大学)

STS教育や科学コミュニケーション教育のキーワードとして、
「メタ認知」に焦点を当て、その育成について事例に基づき報告します。
ぜひお越し下さい。

2009年8月6日木曜日

大阪ルネッサンスプロジェクト 8月10日説明会

=======”大阪ルネッサンスプロジェクト”=======
                  の8月10日説明会の宣伝です。

 メディアによって大阪や大阪人像が歪められているのではないか、そんなクライアントの疑問をもとに、ほんまもんの大阪を調査・再発見し、その成果を多様なセクターと連携しイベントやワークショップとして展開・・・ほんまもんの大阪を普及・伝道しようという、この阪大サイエンスショップ中長期プロジェクトに参加していただける学生、院生の方を大募集いたします。

○テーマは大阪に関することなら何でも可能です。
 ご専門を生かしていただいても結構ですし、
 新入生の方で大阪を知りたいなという方も歓迎します。
 目下、大阪弁をテーマに1チームが動いています。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 大阪弁をマスターしたい。
 大阪の芝居・美術など文化を極めたい。 
 大阪の政策を提言したい。
 大阪うまいもん発掘ツアーしたい。 
 東京がなんぼのもんや!という方。
 大阪人の倫理観・行動パターンを知りたい。
 古き良き大阪をもう一度復活させたい。
 ただのいちびり。 

 そんな方も、待ってまっせ。テーマの企画・提案も大歓迎します!

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

この8月10日月曜日 18時半より学生・院生説明会を行います。
場所は共通教育A棟6階大会議室(エレベータ降りてすぐ)です。

申し込み・お問い合わせは
scienceshop[at]cscd.osaka-u.ac.jp まで([at]を@に変えて下さい)

当日飛び入り参加も可能ですので、是非、見に来てください。

=============================

●大阪弁チームのミーティングは8月11日火曜日16時から●
   同じ場所で行います。こちらも歓迎いたします。

2009年6月1日月曜日

今度こそ、学生リサーチスタッフ 募集ガイダンス開催!

大阪大学サイエンスショップ学生リサーチスタッフ 募集ガイダンスを開催します!
新型インフルエンザのため延期となってしまいましたが、今度こそ開催したいです。

【ガイダンス日時・場所】

日時: 6月8日(月)・11日(木) 18:30~20:00
会場: CSCDオレンジショップ(豊中・基礎工J棟1階)
    参照:http://www.es.osaka-u.ac.jp/access/index.html
Contact: scienceshop[at]cscd.osaka-u.ac.jp ([at]を@に変えてください)

【内容】
サイエンスショップの説明
皆さまに期待することの説明
入門ワーク:研究の問いを立ててみよう

2009年5月18日月曜日

【延期】学生リサーチスタッフ 募集ガイダンス

5月18日、21日に予定されていた学生リサーチスタッフ募集ガイダン
スですが、新型インフルエンザ感染拡大による全学休講、また、大阪
大学の行動指針における「集団を形成する活動の禁止」のため延
期します。

<日程変更>(予定)
・6月 8日(月)18:30-20:00
・6月11日(木)18:30-20:00

お会いできるのを楽しみにしています。

2009年5月13日水曜日

Webアンケート集計結果

科学者参加型コミュニケーション実践グループで実施した「生命科学分野における研究者の科学コミュニケーションに対する意識調査」のアンケート集計結果がまとまりました。
ご協力いただいた7学会(日本遺伝学会、日本植物生理学会、日本神経科学学会、日本生態学会、日本生物物理学会、日本微生物生態学会、日本薬理学会)の皆さまには、改めて御礼を申し上げます。
下記よりダウンロードできますので、興味のある方はお手数をおかけしますが、PDFをダウンロードして御覧下さい。
【PDF約1Mb】生命科学分野における研究者の科学コミュニケーションに対する意識調査
H20%20QuestionnaireSurvey.pdf

【概要】
タイトル:生命科学分野における研究者の科学コミュニケーションに対する意識調査
-Webアンケート集計結果-

実施担当:科学者参加型コミュニケーション実践グループ

調査期間:2008年9月24日~10月14日

回答者 :1255名

協力学会:日本遺伝学会、日本植物生理学会、日本神経科学学会、日本生態学会、日本生物物理学会、日本微生物生態学会、日本薬理学会

下記のページで、科学者参加型コミュニケーション実践グループの内容を紹介しています。
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/biosoc/decocis00/decocis-kyoto.htm

以上。
川上

2009年5月8日金曜日

学生リサーチスタッフ 募集ガイダンスを開催!

大阪大学サイエンスショップ
学生リサーチスタッフ 募集ガイダンスを開催します!

【ガイダンス日時・場所】
日時:5月18日(月)・21日(木) 18:30~20:00
会場:CSCDオレンジショップ(豊中・基礎工J棟1階)
内容
・サイエンスショップの説明
・皆さまに期待することの説明
・入門ワーク:研究の問いを立ててみよう
・Contact:scienceshop[at]cscd.osaka-u.ac.jp ([at]を@に変えてください)

【サイエンスショップって何?】
サイエンスショップとは、市民が科学技術を含めた様々な問題について、大学に相談(研究委託)する仕組みです。みなさんに参加して頂く、サイエンスショップの活動は、大きく2つに分かれています。

「**短期研究調査**」
→サイエンスショップの入門編です。みなさんが気になる疑問を、自分たちで探究してもらいます。その中で、リサーチをする基礎スキルを身につけて頂きます。研究を楽しむことが目標です。

「**中長期研究調査**」
→サイエンスショップのメインの研究活動です。学生リサーチスタッフが、寄せられたテーマの研究計画をたてて、調査・研究を実施します。サイエンスショップは、みなさんの調査や学びを全力でサポートします。専門は問いません。皆さんの専門を生かして、積極的に参加して下さい。

【こんなあなたにピッタリです!】
・調査でワクワクしたい人
・知的好奇心旺盛な人
・自分の専門を社会に役立ててみたい人
・他分野の専門家や、地域の市民とコラボレーションしたい人
・企画の段階から、1つのプロジェクトを動かしたい人
・問題解決やコミュニケーションのスキルを磨きたい人

【現在の研究テーマ】
「**短期研究調査**」
→決めるのはみなさんです!みなさんが気になる疑問を、自分たちで解決しましょう。

「**中長期研究調査**」
・飴ちゃんプロジェクト(リンク)
・お魚のにおいを探れプロジェクト(リンク)
・コミュニケーション・スペース創造プロジェクト(リンク作成中)
・大阪ルネサンスプロジェクト(リンク作成中)

2009年4月8日水曜日

【必見】14日19:25 教育テレビ「すイエんサー」

昨年度の短期調査研究の「夢の真実を探れ!」が、

NHKの「すイエんサー」という番組に取り上げられました。

AKB48さんと品川庄司さんがパーソナリティーのお気楽?科学番組です。

来週「414日の火曜1925~教育テレビ」で放送されます。

是非皆さん見て下さい!

PRビデオは、以下で見られます。 …あの人の寝顔が!!

http://www.nhk.or.jp/suiensaa-blog/information.html

2009年2月3日火曜日

THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCE報告5

靴音を 鳴らせ響かせ 石畳

 私は、大阪大学サイエンスショップで、学生スタッフの参加促進およびリサーチリテラシー向上支援を担当しています。今年度の取り組みを顧みて、「短期間で印象に残る体験」が不足していると感じていました。

 今回、英国王立芸術大学院大学ヘレンハムリン・リサーチセンター/シニアリサーチフェローであるジュリア・カセム(Julia Cassim)氏が「48Hour Inclusive Design Challenge」についてご発表なされました。障害者、デザイナー、学生がグループを作り、街の中にあるバリアを見つけ出します。そして、その解決に向け、新しいデザインを生み出すというグループワークです。驚きなのは、それを48時間で行うということです。京都や東京など、日本国内でも実施した経験もお持ちで、大変興味深く感じました。

 科学技術と社会に関する問題の発見、その解決に向けて各人の専門性を活用すること、グループワーク体験とその中での気づきなど、サイエンスショップで目指す教育効果が含まれています。さらにその成果が広く社会に役立つという意味で、サイエンスショップの社会的意義とも合致しています。48時間という時間制限も、ドキドキを生み出し絶妙です。

 今回の会議は、参加者60名程度の小規模なものでした。そのおかげで、こうした優れた実践をなさっている先生と、直接話をする機会に恵まれました。嬉しい出会いです。実施に関わる問題はありますが、ぜひ試してみたいと思いを深くしました。

(参考URL)http://www-edc.eng.cam.ac.uk/noticeboard/493fb41749f0

2009年1月30日金曜日

THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCE報告4

街並みが ケーキのように デコラティブ

 分析の話を聞く中で、コスト-ベネフィットの観点が目につきました。例えば、障害者対応施設であれば、施設設置費用(コスト)と新規顧客の獲得(ベネフィット)などです。
 もちろん、正義、公平、尊厳、権利といった価値観や「我々EU」という一体感は、プロジェクトの根底にあり強調されていました。しかし、その一方で、コストーベネフィット分析も行う姿勢からは、上述の価値観を共有できない人にも、結果としてプロジェクトの価値観に沿った行動をとってもらえるシステム作りを目指しているように感じました。
 相手を自分の土俵に引き込むのではなく、あくまで相手のロジックに沿って、自分たちの理想とする行動をとってもらう。この考え方は、建設的な同床異夢を生み出す際に役に立つなと感じました。

2009年1月29日木曜日

THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCE報告3

あら素敵 覗いてみると 生鮮品(↑中央市場です)

 LivingAllプロジェクトでは、EU各国で共通の質問紙を用いて、disableな人を対象に大規模な調査をしていました。縦断的に同様の観測を行うことで、時間的にも空間的にも、比較可能なデータベースをつくることができです。質問紙の強みを生かした方法だと感じました。

 異なる文化を持つ人々に対して、共通項目を用いて調査をすると、知能指数の測定に関する議論のように、特定の文化に有利(or 不利)に働くような恒常的なバイアスを生むこともあります。その点について、概念定義や質問項目の練り上げ、翻訳と再翻訳による同質性の向上、大規模なサンプリング、インタビュー調査との相互検討など、時間をかけて質の良い質問紙調査を実施する努力が印象的でした。質問紙調査は実施すれば何らかの数値結果が出ます。しかし、練られていない項目で得られた数値は、意味がありません。意味のない数値が独り歩きすることへの恐れをもち、調査の質を常に向上しようとする姿勢は学ぶべきだと感じました。

 このように、大規模調査をすごいと思う一方で、同じ調査を日本(or アジア)でも実施し、他のアジア諸国やEU諸国と、意識調査の結果を比較することの意義は、今の私にはまだ見えていません。確かに平均値を比較すれば、上位国と下位国が出てきます。しかし、違う対象(=各国での実情)を、違う各国の国民が判断した結果の比較検討には、限界があるように思います。今回の報告では触れられなかった、優れた実践を選ぶ際の選考基準や、インタビューで得られたであろう満足/不満足の理由が知りたいです。またEUでの優れた実践が、日本でも良く機能するとは限りません。
 
 このプロジェクトの成果を、個々の研究者や実践者が自国に持ち帰り、どのように社会に還元していくのか。私自身が試されている気がします。

2009年1月28日水曜日

THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCE報告2

このカオは ライオンなのか イヌなのか

 LivingAllプロジェクトでは、障害者や高齢者に焦点を当てています。そして「彼/彼女のために何が必要か」ではなく、「彼/彼女を含めた、できるだけ多くの人々のために何が必要か」を問います。この「市民の多様さ」と「障害者と健常者の関係性」への配慮は印象的でした。

 「科学技術への市民参加」と言ったとき、私の持つ市民像には偏りがあったように思います。障害、年齢、国籍、社会的立場、地域、関心、知識など、すべての属性を考慮できないにしても、700万人の障害者、2560万人の高齢者、215万人の外国人登録者を抱える日本に住むにしては、市民の多様性への配慮が不十分だったと思います。

 また関係性についても「障害者と健常者」「市民と専門家」など、AとBを対立する概念として捉え、その差異点に眼を向けて区別しがちでした。だから「障害者のための技術」という発想もあった気がします。しかし実際は、その両者には類似点も多くあります。その視点に立てば「障害者を含むできるだけ多くの人々のための技術」という発想となります。インクルージョン、ユニバーサルデザイン、メインストリーミングなど、この会議で強調されたコンセプトは、私に差異点と類似点を意識する際のバランスを取り戻してくれたように思います。

 同時に「健常者による障害者の保護」ではなく「価値観や視点の異なる他者との協働」という構図で、両者を捉えることも重要だと改めて感じました。どちらかを優先的に支援するのではなく、対等に参加できる共通基盤をつくるのです。では、対等とは、どのような状態なのでしょうか。悩みは深まるばかりです。

2009年1月27日火曜日

THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCE報告1

街の中 そこにあるのは 闘牛場

2009115日・16日に、スペインのバレンシア市のBotanic Gardenで、THE LIVINGALL EUROPEAN CONFERENCEが開催されました。

Conference HP: http://www.livingall.eu/conferences.php

この会議は、Free Movement and Equal Opportunitites for All (LivingAll)プロジェクトの一環です。LivingAllの目的は、「障害(disabilities)を持つ人々のFree Movementと、グローバルなヨーロッパの労働市場へのアクセシビリティを向上させること」、「EU諸国の政策に対して、改良のためのガイドラインを提言すること」です。

Project HP: http://www.livingall.eu/index.php

 今回の会議では、EU諸国共通で大規模になされた質問紙調査やインタビュー、およびインターネットや文献調査の結果が報告されました。そして、EU諸国の障害者を取り巻く環境の現状や優れた実践の紹介、それらをもとにした提言がなされました。障害者を含めた多様な市民すべてに対し、科学技術はどのような貢献ができるのか。EU諸国における最新の研究成果と優れた実践を知り、研究や実践の背景にある考え方や熱気を感じるため参加させて頂きました。

 これら研究成果の詳細については、http://www.livingall.eu/reports-and-documents.phpから、報告書をダウンロードして読んで頂くのが良いと思います。明日以降、会議に参加し、私が改めて気付かされた点を紹介していきます。もぉ少し どうぞ お付き合い。

2009年1月21日水曜日

【学生スタッフ募集】飴ちゃんプロジェクト

○研究目的

 文献上に初めて「飴」が現れたのは、日本書紀の神武紀。そこに「神武天皇が水無しで飴を作った」という記述があり、その製法の再現を目指す。

 神武天皇は当時、敗戦後の巻きかえしを目指しており、兵士の士気を高めるため、「奇跡」を起こしてみせる必要があった。普通に飴を作るのでは奇跡にならないため、通常ではない方法、すなわち水無しで飴を作った。

 飴を作る際に用いられた器具は平瓮(ひらたいかわらけ)、原料は米と考えられる。通常、米から飴を作る際には、以下のポイントで水が必要になる。

・米を粥状にする(液化)

・コウジカビを育て、アミラーゼを作らせる

・アミラーゼを酵素として働かせる

・米のデンプンをアミラーゼで加水分解して糖にする(糖化)

水を加えずに以上を行うことが最大の問題点。

これをクリアし、水無しでの飴製造という「奇跡」を再現することが研究目的。


○研究計画

 大阪大学工学研究科教員のアドバイスの元に研究を計画。まず、アミラーゼを用いてどのような性状のものができるかを確認し、その後、アミラーゼを米麹に置き換え、時間をかけて糖化する方法を探る。

 アミラーゼを用いた実験の方法としては、できるだけ水分が多い米に、市販の耐熱性アミラーゼの粉末を薄くまぶし、最も糖化が進むと考えられる条件である100%近い湿度で6070度に保つ。

 近日中に、上記の耐熱性アミラーゼを用いた実験を行います。そのため、まずは実験の手続きがわかる人、特に生物学系のメンバーを急募します。

  ただし、この研究は生物学という一側面にとどまるものではありません。

 当時は現在のような実験機材などありませんから、自然にあるものを利用して飴を作っています。(例えば、高温を維持するためには、温泉などが利用されたのではないかと考えられます。)そのため、当時の現地の状況を知り、その時そこで飴を作ることが可能であったかどうかを、検証する必要があります。検証のためには、以下のような研究を行うことも必要になります。

・当時の状況を把握するための日本史学・考古学

・日本書紀の原典など、古文書に正確に当たるための古文学

・正確な場所を探るための地理学・地図学

・当時の気候を知るための気象学

・どの植物から米麹が採取されたかを探るための植物学

・実際に現地に赴き、現場の状況を探るためのフィールドワーク

つまり、さまざまな学問分野にまたがる研究になります。

そのため、さまざまな専門を持った、みなさん一人一人の力が必要になります。

 

 古代の奇跡の再現という「夢」が託されました。

 「奇跡の再現者」に、あなたもなりませんか?みなさんのご応募、お待ちしています。